心配のない相続と心配な相続 相続全般 相続について常々感じることは、そのタイミングの問題です。 相続が始まると、例えば、相続税が発生する場合には10ヶ月以内に必要な手続きを取る必要があります。しかし、相続税が発生するほどの財産がない場合や、不動産があっても名 […] 続きを読む
遺言で遺体の処理を決められますか 遺言書 遺言書で自分の遺体の処理方法を指定することは可能です。 ただし、その内容には法的な強制力はないとされています。 遺体の処理方法としては埋葬や火葬がありますが、遺体の所有権は祭祀を主催する者にあるため、最終的な処理方法はそ […] 続きを読む
遺言書が無効とならないように 遺言書 自筆証書遺言は、家庭裁判所での「検認」が必要です。検認は単に、遺言書が相続人によって書かれた事を確認するもので、法的に正しいかどうかは判断するものではありません。 自筆ですから、自分一人で書籍など参考に作ったものです。け […] 続きを読む
遺留分の放棄はできますか? 相続登記・遺産分割 遺留分は相続か開始した後であれば放棄できます。逆に、相続が始まるまで放棄は出来ない事になっています。 ただし、相続開始前に遺留分を放棄するには家庭裁判所の許可が必要となります。 よく聞かれる事に、「相続人の1人が遺留分を […] 続きを読む
債務は遺産分割できますか 相続登記・遺産分割 債権についての相続と同様に債務も相続できますが、これは法定相続に応じて、各相続人が負担する事となります。 つまり、特定の1人が債務を全て相続・・・は出来ません。 言い換えると、遺産分割協議の対象にはならないという事になり […] 続きを読む
「相続人の廃除」あれば遺産を渡さなくても済みますか 相続登記・遺産分割 法定相続人に対して、遺産を承継させないためには、「相続人の廃除」は有効な手段であると思います。 しかし、相続人の廃除は、家庭裁判所の審査が必要で、相続人の廃除は簡単に認められるものではなく、認められるためには、相続人に当 […] 続きを読む
お葬式代の遺族への立て替え請求 相続全般 まず、相続人(遺族)は誰か?を調べる必要があります。 ところが残念ながら、「友人」の立場では市役所など亡くなった方の住民票や戸籍から相続人を捜す事はできません。 亡くなった友人の遺品から相続人を推定してお手紙を出して、協 […] 続きを読む
夫の兄弟と私が相続人ですが、その相続人の所在が不明 相続登記・遺産分割 ご主人のご両親が結婚された時の戸籍を取得してください。戸籍は本籍を代わる毎に作成されますので、現在の本籍地が出生された本籍地でなければ、本籍地が代わる前の本籍地へ戸籍を請求する事となります。 ご主人のご両親が結婚された時 […] 続きを読む
独身の姉(87歳)が亡くなりました私が姉の相続人です。姉の財産の所在がわからない 相続登記・遺産分割 財産のうち、不動産はお姉様のお住まいの市区町村で名寄せ帳を請求する事で判明します。 ただし、お住まい以外の地域の不動産をお持ちの場合は、固定資産税の納税通知書などがないと、かなり難しくなります。 預貯金については、遺品か […] 続きを読む
相続が開始し、名義変更となれば、様々なところで戸籍謄本が請求されます。1通750円もしますが、それぞれ原本が必要なのでしょうか 相続登記・遺産分割 戸籍謄本は使い回しが出来ます。例えば銀行などではコピーを取って原本を返してくれますし、法務局へ名義変更する際も、原本還付請求によって返してもらえます。 ただし、銀行の職員がコピーする場合など、他の方へコピーを依頼する際は […] 続きを読む
父が亡くなりましたが、父の不動産は、父の祖父の名義のままです。この場合の名義変更はどうすれば宜しいでしょうか 相続登記・遺産分割 意外と多く見かける事例です。 基本的には祖父から、父又は母へ、そして、そのお子さまへという2つの流れとなります。 そのため、遺産分割協議書の書き方に工夫が必要となります。 この場合、被相続人が祖父と父の2名となりますので […] 続きを読む
遺産分割協議の注意点(争続をさけるポイント) 相続登記・遺産分割 相続をスムーズに進めるためには3つポイントがあります。 1 節税 2 納税 3 争続対策 1は出来るだけ親→子→孫と財産の保全が大切です。 2の納税は人口の5%程度しか関係しませんが、資産がある場合は納税資金の確保が大切 […] 続きを読む
債権は遺産分割できますか? 相続登記・遺産分割 もちろん、遺産分割は出来ます。 ただし、これは債権譲渡と同じ意味を持つことから、対抗要件が必要となります。 対抗要件というのは、他の人に対し、主張できるようにするものですが、それは、 1 債務者に対する通知 2 債務者の […] 続きを読む
遺産分割協議書が作成出来ない場合 相続登記・遺産分割 遺産分割協議書には、相続人全員(財産を貰う人も貰わない人も)の押印が必要となります。 ところが、相続人が全国に分散している場合、遺産分割協議書への押印は、かなり困難となります。たとえば、相続人が5人いて、郵送して全員の押 […] 続きを読む
4 贈与について 相続基礎知識 1) 贈与について 1 贈与とは、財産の所有者が特定の者へ財産を生前に譲渡する契約である。それには所有者と特定の者との間に承諾が必要である。 なお、現行税法では年間1人につき110万円。或いは「相続時精算課税」適用では、 […] 続きを読む
3 遺言 相続基礎知識 3 遺言 遺言 遺言とは、私有財産制の下、所有財産の処分の自由(人生最後の意思)を遺言者の死後にまで認める制度であり、円満な争いのない 相続を実現するために、財産を整理し、そのわけ方を決めて、その意思表示をし、承継者を決 […] 続きを読む
2 遺産分割 相続基礎知識 2 遺産分割 1)遺産分割 A) 遺産の分割は、遺産に属するもの又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、 職業、心身の状態および生活の状況 その他一切の事情を考慮してなされる(民906)。被相続人が遺言で禁じた場合を除き […] 続きを読む
1 相続について(相続と遺言) 相続基礎知識 1 相続について(相続と遺言) 相続とは、人の死によってその人の財産法上の地位が特定の者に継承されることです。 相続が行われる理由・・・・ A) 相続財産の中には、遺族のバックアップによるものがある(内助の功など)。 B […] 続きを読む
相続放棄の延長 相続全般 相続放棄をするには「自己のために相続の開始があったことを知ったとき」から3ヶ月以内に家庭裁判所に相続放棄の申述手続きをしなければなりません。 この3ヶ月を過ぎると、単純承認といって、相続した事になります。 相続放棄は、こ […] 続きを読む
遺言書を書くように親に話しているのですが、書いてくれません。どうしたら宜しいでしょうか? 相続全般 意外と多い質問です。 遺言書を書いてと言って「財産目当て」と、あらぬ疑いをかけられて困ったという話を聞いた事もあります。 この問題は、とても難しいと思っています。 先ず、高齢になれば何事も面倒に思えてきますし、そもそも、 […] 続きを読む