安楽死には2種類あります。

一つは死に直面し苦しむ患者の苦痛を緩和して楽に死なせる積極的なもの、もう一つはモルヒネなどで延命措置はしないものの、自然な死期を迎えさせる消極的なものがあります。

ただし、前者の積極的なものは、民法や刑法と関わってきますが、後者の消極的なものは、原則的には法的な問題は生じないとされています。

それに対し尊厳死は、自分の意志で、人としての誇りと尊厳を持ったまま死を迎える事です。

安楽死も、尊厳死はどちらも注目されるものの、その実行については、なかなか難しいものがあり。

つまり、どちらも「宣言」する行為であり、それは「間違いない」事が担保されなくてはいけません。

そのため、通常は公正証書にするのが一般的です。

では、公正証書にすれば問題がないか?

と言えば、そうは簡単ではありません。

「死期」を判断する医者の立場で考えると理解できると思いますが、厳密な意味で、その時を判断することは、再生技術の面からも相当、難しい判断であり、それを取り巻く親族の気持ちも無視する事は難しでしょう。

実は、難し制度でもあるのです。

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尊厳死宣言

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